先週の主な国際ニュース 14日から19日

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*先週、ブリュッセルで開かれていたEU首脳会議は、こ れまで約束した対策の「実行加速」を強調することにとどまりました。今秋以降、首脳会合を繰り返して緊急対策を打ち出してきましたが、具体策の実行は遅れが目立っ ています。「問題解決に必要な要素は全部出そろっているものの実行が不足しています」。EUのトゥスク大統領は首脳会議後の記者会見で力を込め ました。合意文書にも、首脳の尻をたたく表現がずらりと並びました。背景には難民危機が深刻になった9月以降、計6回も首脳級会合を重ねて「緊急対策」を打ち出し てきたにもかかわらず、危機収束の道筋が描けていないことへの焦りがありました。

*トルコ沖のエーゲ海で先週、中東などからの難民を乗せた船が沈没して子どもを含む18人が死亡し、悪天候が続く本格的な冬となり今後こうした事故がさらに増えることが懸念されています。トルコ南西部の沖合のエーゲ海で、木造の船が沈没しているのを近くを航行していた漁船が見つけました。船にはシリアやイラクなどからの難民が乗っていて、この事故で子ども10人を含む18人が死亡し、救助された14人の中には低体温症のため重体の人もいるということです。

*アメリカとロシアは、国連安全保障理事会でシリアの和平プロセスを支持する決議をするため、安保理を18日に召集することで合意しました。アメリカのジョン・ケリー国務長官は訪問先のモスクワで、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とウラジミール・プーチン大統領と会談しました。

*ロシアのプーチン大統領は先週、国内外の記者を集め年末恒例の大規模記者会見を行い、シリア情勢やトルコとの関係などについて、3時間以上にわたり熱弁をふるいました。会見の中で、プーチン大統領はシリア情勢について、アメリカが調整しているシリア正常化に向けた国連安全保障理事会の決議案を支持すると表明し、アメリカとロシアの主導 で外交解決を目指す姿勢をアピールしましたが、ロシア軍機撃墜以来、険悪化しているトルコとの関係については強硬姿勢を強調しました。

*アメリカ軍機が、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海で中国が埋め立てを行う人工の島から12カイリ以内を飛行してしました。アメリカ政府は事実関係を認めたうえで、「意図的ではない」としています。これは、「ウォールストリート・ジャーナル」紙などが18日、国防総省高官の話として伝えたものです。

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